自分らしく生きる女性へ。いきものがかり「ドラマティックおいでよ」

感想系
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2024年秋ドラマ「若草物語ー恋する姉妹と恋せぬ私ー」の主題歌はいきものがかりが歌う「ドラマティックおいでよ」。

ドラマは若草物語にちなんだ四姉妹のストーリー。主人公の次女は、恋愛にこだわらない生き方を求めているキャラクターだ。

実は私自身も、女性として共感できるところが多々ありこちらのドラマを楽しく見ている。このような女性の生き方がドラマで表現されているのはうれしく感じる。

今の若者は、恋愛や結婚に興味ない人も多いと聞く。もしかしたら、昔よりは恋愛至上主義という風潮が弱くなってきているのかもしれない。

それにも関わらず、「女性は恋愛や結婚をしてこそ幸せ」という考えは未だに根強く残っているように感じる。

この歌は、そんな今の世の中で、恋愛にとらわれず自立した生き方をしようとする女性の歌だ。まさに、ドラマの主人公の心境にぴったりと合う曲である。

「ドラマティックおいでよ」感想

歌のテーマ

まず、歌のテーマとしてはこのようなものが思い浮かぶ。

  • 自立した女性
  • 恋愛、結婚にこだわらない
  • 世の中に逆らいながら生きていくことの苦難

この歌の主人公「わたし」からは、愛とか恋よりも自分を生きていきたいという強い思いが感じられた。

誰かに幸せにしてもらうのではなく、自分の幸せは自分で決める!という強い意志があるのだろう。

だが、ドラマでも言われていたように世の中では”少数派”な考えなのかもしれない。

「女性は恋愛や結婚をしてこそ幸せ」という意見を持つ人は多いだろう。世の中の雰囲気にもそのようなものを感じる。

外やネットでも女性をターゲットにした美容系広告を多く見かけるし、マッチングアプリを使って恋人を得ようという人は今では珍しくない。

ドラマでは、このような雰囲気に圧迫感を感じている女性も少なからずいるのだと伝えようとしている気がする。まるで恋愛や結婚を押し付けられているように感じる女性もいるのだ、ということだ。

自立した生き方を目指す女性にとっては生きづらい世の中。一人で幸せに生きようとすることは、世の中の全体的な流れに抗うということなのだ。

歌の主人公「わたし」は、そのような自立した生き方が簡単ではないことを理解しているようだ。

自分の思いに共感してくれる人が少なく、もどかしい思いをすることもあるだろう。心無い言葉を浴びせられることもあるかもしれない。

自分を持った強い女性に見えても、傷つき落ち込むことだってある。たくましい雰囲気の裏で、心には弱い部分を隠し持っているのだ。

それでも普段は、自分の弱いところを周りに悟られないよう振舞っている。世の風潮に逆らいながら生きる女性の苦難が、歌の中では表現されている。

生きがいは人それぞれ

「わたし」が人生において求めるものとは、生きがいではないだろうか。生きがいは恋愛に限らず、仕事や趣味などの場合もある。人によってそれぞれ違うものだ。

この歌の主人公は、自分らしさについて妥協をしない人なのだと思う。自分らしく生きていくため、自分自身と向き合い続けているのだろう。

大多数に流されず、自分を持ち続けることは難しいことだ。私たちは、みんなの言う”当たり前”にいつの間にか流されているということがある。いつの間にか、”誰かにとっての常識”に沿って生きてしまっていることがあるのではないだろうか。

例えば見た目に関する思い込みだったら、「二重じゃないと可愛くない、かっこよくない」といったものがある。性別に関するものでは、「女性は家を守り、男性は外で働いて家計を支えるべきだ」という考えがある。

恋愛にこだわらない生き方の女性は、こうした無意識のうちに刷り込まれている”当たり前”に対し疑問を持つことのできる人だと思う。

周りとは違う考えを持って生きることはときに苦しいが、人と違うからこそできることがあるのではないか。

例えばドラマの主人公が目指している脚本家など表現をする職業では、人とは違う視点を持っているからこそ面白いものが生み出せる。当たり前を疑うということは、何かを生み出すのには必要なことだと思う。

困難もポジティブに

周りに流されない生き方をする「わたし」。何よりも人生を楽しむことが大事だと思っているみたいだ。

困難も明るく乗り越えていこう、というポジティブさを感じる。歌の中の「わたし」は、前向きでとてもエネルギッシュな人物のように思う。

生きづらい世の中を悲観することなく、明るくあり続けられるところは私も見習いたいところだ。

自分らしく生きる女性への応援歌

恋愛にこだわらず自分だけの幸せを求める生き方の女性を描いた「ドラマティックおいでよ」。ドラマも主題歌であるこの曲も、一定数の人には響くような内容になっているのではないだろうか。

私もそのうちの一人だ。普段からどうすることもできないモヤモヤを抱えながら生きている人にとって、背中を押してくれるような作品だと思う。

歌の中の「わたし」のように、困難にも明るく立ち向かっていくことは、人生において重要なことだ。私はこの歌を聴いて、これからも自分らしさを忘れないよう生きていきたいと改めて感じた。

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